
取材年:2017年もともとIT/Webの案件に強みをもつワークポートですが、新たに『建設・金融・不動産』の3業界を開拓されました。今回は新たに展開されている業界の、求人傾向や人材に対するニーズ・面接対策に関するお話を伺ってきました!
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【業界の動き】景気の回復傾向あり、建設はオリンピックで人手不足

- 新領域で不動産・金融・建設の3つの業界を開拓しているということでしたが(共通のリンク)、それぞれの業界の動きを教えてください。
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不動産は、全体的に積極的に採用しています。理由としては、不動産の景気がリーマンショック後から回復しているからです。
金融はNISAが広まっているので、その関連の仕事があります。保険系は随時募集しています。
建設は、ご存知の通りオリンピックがあるのですが、人手が非常に足りてないです。
- ・不動産はリーマンショック後から回復しつつあり、採用は積極的
- ・金融の場合、保険系は随時募集状態
- ・建設はオリンピック効果により、人手が足りていない
【求人の特徴】40代以上は建設・不動産なら可能性あり
- 新領域の求人はやはり東京に集中しているのでしょうか?
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そうですね。東京が一番多く、あとは神奈川・千葉・埼玉の求人なのでほぼ関東エリアです。東京本社が多いので、東京がほとんどになります。東京本社ではないところは不動産くらいだと思います。
求人数を割合で言うと、東京と他の関東でしたら9:1くらいですね。
- 職種にはどのような特徴がありますか?
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ほぼ営業ですが、バックオフィスもあります。
営業は未経験でも大丈夫です。うちが持っている求人だからというわけではなくて、人材・金融・保険・建設業界自体がそのような傾向にあるので、どの会社も未経験でも採用される可能性はあります。
- 40代、50代の方の転職は難しいですか?
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経験を積んでいても募集要項的に難しいですね。金融も業界によりますが、年齢が高い人を募集しているイメージはないです。
建設・不動産は年齢層が高くても可能性があります。ただ求人はメンバー層か、マネージャ―層に分かれていて、メンバー層が多いです。40代50代が志望されるであろうマネージャー層の求人は少ない印象です。
- ・求人エリアのほとんどは東京に集中している
- ・最も多い職種は『営業』で、未経験者でも採用される可能性が高い
- ・40代、50代は建設/不動産のメンバー層の求人が狙いやすい
【書類・面接対策】書類は数字と親和性を重視 面接では結論から簡潔に話す
- 書類対策で気をつけているポイントを教えてください。
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数字をあげて説明するようにしています。その方がより具体的になって企業側もイメージしやすくなります。
あとは業界的に離職率の高い業界ですので、いかに履歴書をよく見せられるかに力を入れています。決して嘘を書くのではなく、まとめられるところはまとめて、余計なものは記載しないよう、見栄えがよくなるようにアドバイスしています。
企業は履歴書から職務経歴書の順番で見るため、職務経歴書の内容が入ってきやすいように職務要約をしっかりと書いて、応募企業と近しい業界のことから書くようにアドバイスしています。
- 親和性を持たせるところが重要なんですね。
模擬面接をする際に、求職者のどのようなところを見ていますか?
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候補者の仕草は大事なので、まずそこを見るようにしています。目線や貧乏揺すりや姿勢などですね。
発言に関しては、1つ1つの質問に結論から簡潔に話しているか、 転職理由など前向きに話ができているかを見ています。転職理由はやはりネガティブな理由になりがちなので、どのように前向きに言い換えられるのかはアドバイスしています。
- ・書類は、実績や経歴がわかりやすい数字を意識
- ・模擬面接では、姿勢や仕草など態度に関しても細かくアドバイス
- ・質問には簡潔に結論から話すように指導
【エピソード】「ダメなものはダメだと、はっきり怒りました」
- 印象に残っている求職者の方はいらっしゃいますか?
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インフラエンジニアから、未経験のWebマーケティングに転職を希望している方でした。未経験でWebマーケティングの転職はかなり難しいんですね。面接までいっても見送られてしまう、現職があるため難しい、面接官に怒られてしまう、ということがありました。
そんなときにその方が個人の転職活動で受けたSIerの請負会社から内定をもらいました。その会社は制作に携われて、幅広いことをやっているのでWebマーケティングにも携われるところでした。「そこに行こうと思っています」と言われました。
ただ私の経験値から見ると、彼の求めているキャリアは積めない会社だったので、彼の気持ちを変えていかなければならないと思いました。
何時間も話し合いをして、お会いして、コンシェルジュが怒るというのはほとんどないんですけど、そのときははっきり怒りました。「ダメなものはダメだ。考え方が甘い」と。その方は「もう一度考えます」と言って「黒田さんのおっしゃった道でやっていこうと思います」と。そこから最終的にWebマーケティング職に決まりました。
私が人生の転機に携わっていて、スムーズに決まらなかったものが決まるというのは思い入れがあります。
ワークポートを取材して感じたこと
ワークポートの新領域である金融・建設・不動産の3業界の話でしたが、どの業界も人を求めていることがわかりました。改めて、景気が良くなっていると感じる取材でした。
そして黒田さんのエピソードがよかったです。黒田さんは求職者の将来を思い、怒ってまで転職を止めていました。求職者の気持ちを想像すると、内定が出たところに流されそうになるかと思うのですが、踏み留まりました。求職者は黒田さんを信頼されていたのでしょう。
よい転職エージェントが担当になると、人生が変わるのだと改めて思うエピソードでした。
ワークポート黒田さんからのメッセージ
転職されようがされまいが、あと一歩が踏み出せない方が結構いらっしゃいます。そういう方々に伝えたいのは、一歩踏み出すことによって、将来どうするのかを考えるきっかけになるということです。ただ働いていると、目先のことばかり考えがちになりますが、どうキャリアを積んでいきたいのか、年収はどうしていきたいのか、どこで働いていたいのか、5年後どうなっていたいのか、自分が今なにをしないとけないのか、土台をつくるべきなのか、経験を積まなきゃいけないのか。そういったところを私たちはアドバイスできます。一歩、踏み出してほしいです。
今回対応してくださった転職エージェントの方

黒田さんは、ワークポートの前職でドクターの人材紹介を3年しています。ワークポート入社後、半年間Web系・SIer企業を担当。Web・ゲームのコンシェルジュを1年担当していました。その後、新領域コンシェルジュのリーダーを務めています。2016年8月までの担当数は約1,800名です。
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株式会社ワークポートの事業所の様子

(本社)

(受付)
JR大崎駅のすぐそばにあるビルで、駅から徒歩5分ほどで到着します。大崎駅の東口を出ると大崎セントラルタワーが見えるので、分かりやすかったです。
今回取材に伺った株式会社ワークポートの所在地
住所:〒141-0032
東京都品川区大崎1丁目1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー