面接通過率(内定獲得率)75%!障碍者転職に特化した『ぽじチャレ』を取材してきました
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2023年11月07日
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2023年11月07日
▼障碍者の方で、転職支援サービスを利用されたい方は『アットジーピー』という障碍者向けのサービスもおすすめです。
ぽじチャレの転職エージェントさんに直撃取材をしてきました。『ぽじチャレ』は人材派遣事業として10年以上の実績を積んでいるウィルオブ・ワークが運営しています。ぽじチャレは女性障がい者の転職・就職サポートに特化しており、面接通過率(内定獲得率)75%と非常に高水準の結果を出しています。
今回は、16年以上求職者をサポートし続けている現役転職エージェントの森さん(画像:右)にお話を伺いました。ぽじチャレに登録してから企業面接までのサポートの詳細や、高い面接通過率の秘訣・障害者の採用状況といった業界全体の傾向などについてのお話を伺いました。⇒ ぽじチャレの評判と口コミはこちら
この記事の目次
エージェントは、企業と求職者の両方を担当しています。人材紹介会社によっては、『エージェント自らが企業から受注した求人を担当求職者に紹介する』というスタイルのところもありますが、ぽじチャレでは受注した求人は社内全員で共有・紹介できるようにしています。
転職エージェントは現在6名体制でが、2018年4月から8名体制へと変わります。もっとも経験年数の長いエージェントは私、森が16年目になります。
今までに1万人くらいの方を担当・面談しています。そのうち転職に成功された方は3割くらいです。
マッチングを高めることを大切にしています。よりフィットしそうな、確実性の高い求人案件を厳選して提案しています。転職活動にはパワーが必要です。そのため無作為に案件を出して、求職者さんのパワーを無駄に消耗してしまわないようにしています。
男性の転職サポートも行っています。しかし、求人内容は事務が多く、企業が欲している人材イメージは女性像が強いため、女性を中心とした就職・転職のサポートを行っています。
扱っている求人の大半が事務職系となっています。事務系が多い理由は、肉体的なハンデをもつ身体障碍の方や「あまり人と対面したくない」といったニーズに向いた職種だからです。そのうち、約7割が一般・営業事務で、約3割は総務や人事フタッフといった振り分けになっています。
「若い人がいい」という声もあります。しかし、2018年は超売り手市場といわれているためか、20代の人の転職回数が多いんです。そのため、年齡重視で採用合否が決められることはありません。実際に「何歳でもいいから人が欲しい」という企業も多く、支援自体は60歳の方まで行っています。
身体の方は以前より活躍されています。実績や馴染みがあることから、企業からのニーズも身体の方が1番多いです。しかし、最近は精神の方の雇用も拡大されつつあります。
求人は東京など関東圏に集中しています。企業は従業員の多いオフィスの方がサポートしやすいと考えています。そういった大規模なオフィスを構えている企業は東京に集中しているため、求人も東京に偏っているという状況です。しかし、全国に支店のある銀行などの金融・不動産系の企業の場合は、全国規模で募集しています。
採用率は地方の方が高いですね。都心部の方が求人数は多いですが、同様に求職者も多いため競争率が高まります。地方の場合は、求人数は少ないですが、競争も少ないため採用率が高いです。
我々がコンサルタントとして携わっている企業の求人は非公開求人としています。 中小企業などは障がい者の雇用実績が乏しく、給与の設定や条件の基準などが分からないという企業が多いので、業務設計から携わるコンサル業務を我々は任せていただいています。逆に、大手企業のように障がい者の雇用実績がある企業の求人は公に募集しています。
職種で人気が高いのは人事・総務ですね。内でも知名度の高い企業は特に人気が高いです。コンシューマーに向けたサービスを提供しているメーカー企業なども人気高ですね。 製薬会社なども含めた医療関連も人気がありますね。病院などは障がい者の方にとって身近な感じがするのでしょう。職種は医療事務や調剤事務といった事務系がやはり多いです。
障がいが軽度な人や身体障碍者の方へのニーズが多いです。採用実績が多いのも身体障碍者ですが、近年では精神疾患の方の採用も増加しつつあります。
5割くらいの方が年収アップしています。大手企業の求人を多く扱っているため、中小企業からの転職で年収が上がるケースが多いです。事務職を例でいうと、350万前後の年収が見込めます。
交渉自体はあまりしません。しかし、能力が高い方の場合は能力を評価して年収をあげていただくこともあります。
あります。ある程度作業の出来る方は年収が上がる傾向にあるのですが、『作業スピードが遅い・業務量が少ない』といった作業能力の差によっては、同じ事務職でも年収200万前半といった方もいらっしゃいます。
エンジニアの方もいらっしゃいますが、事務職の方が半数です。そのうち総務・人事・経理が3割弱くらいです。
1ヵ月半から2ヵ月が平均ですね。最短1週間ほどで決まる方もいます。長い方の場合は1年ほどです。障がい者の方は失業保険を1年間受給することができるので、自分に合う企業をじっくり時間をかけて探される方もいます。障がいが重度な方の場合は、苦戦して2年ほどかかる方もいます。
平日、仕事が終わってから面談や面接に行くといのはとてもパワーが必要なので、『面接は金曜日のみOK』といった多少ゆっくりとしたペースで活動をされる方も多い傾向にあります。
転職成功される方は、1つでも多くの求人に応募をされる方です。逆に失敗する人の特徴は、業界のイメージだけで敬遠してしまう方ですね。
現在、障がい者の雇用ニーズ高く追い風となっていますが、書類通過率はあまり高くないんです。求人票からでは判断できないことや、人事の方と話したり企業見学をすることで初めてわかることは沢山あるので、求人票の内容だけで判断して自身の可能性を削らないことが転職成功のポイントだと思います。
面談は、私服でOKです。在職中の方には通勤着などいつも通りの格好できてください、と伝えています。面接ではないので、服装で我々が何か思うようなことはありません。転職エージェント側もあえてノーネクタイにするなど少しラフな格好にし、求職者さんがリラックスして話しができる雰囲気を作るように心がけています。
基本は新宿本社で行っています。しかし、人材派遣事業の支店などを合せると全国に拠点があるので、求職者さんの最寄りの支店で面談を行うこともあります。関西へ不定期で出張面談に行くこともあります。
関西以外でも西日本で本社が多く構えられている地方都市、広島や福岡にも出張面談に行くことがあります。上記で補えられない地域にお住まいの方の場合は、電話面談を行っています。
所要時間は1時間半から2時間くらいです。面談では1時間近くじっくりとヒアリングを行ってから求人の紹介やお話をしているので、大体そのくらいのお時間をいただいています。しかし、求職者の方のスケジュールに合わせて面談を行うため、夜遅い時間からの場合は1時間ほど、なかなか時間が取れない方の場合はお昼休憩中に30分ほど、ということもあります。
夜は20時スタートまで受け付け可能です。在職中の方が多いですし、やはり勤務後に面談となると遅い時間になってしまう方が大半ですからね。
不定期ですが、土日面談も行っています。なるべく求職者にとって無理のないスケジュールで転職活動を進めたいと考えています。
まずの当社の説明を行い、求職者の過去の経歴や障がいに関する内容を伺います。障がいについては、可能な限り詳細を伺っています。
病気や怪我の起因は何にあり、現在どのような症状をもたれているのか、通院はどのくらいの頻度なのか、そしてどういった配慮を企業側に求めているのか、などの質問にお答えいただいています。伺った内容を基に、我々から企業に情報や要望を伝えて、面接・入職できるようにサポートをしていきます。
障害認定後、初めて働かれる方や「事務の求人紹介をされてもパソコンが得意じゃなくて...」といった戸惑いをお持ちの方の相談も、このタイミングで受けることが多いです。
『現職や前職の会社に、どういう理由で入社したのか』を掘り下げて考えてきてくださると、やりがいや希望を明確にすることができます。そういった求職者自身が求めていることや叶えたいことがハッキリしていると、紹介求人とのマッチングをより高めることができると思います。
履歴書はライトに、職務経歴書は厚みをつけて、書いてもらっています。
履歴書の職歴欄に記載する数字はなるべく減らしています。[職歴欄に厚みがある=転職回数が多い]というように感じられてしまい、書類選考でスルーされることがあるからです。そのため、履歴書には最低限の情報だけを載せてライトにしています。
逆に、職務経歴書には厚みを持たせることがポイントで、前職で感じたやりがいや学んだこと・成長したことなどを付け加えて厚みが出るようにアドバイスをしています。
自分なりの理由や志望動機をいかに明確にするか、というところを重視しています。やはり求職者も、志望動機を考えることが1番の課題だと相談されます。
明確にする方法としては、どういった条件やポイントが自分にフィットすると感じたのか、『過去に経験して感じたやりがい』『将来、自分はこういうことがしたいと思った』など、過去から将来への思いやビジョンをつなげることで、理由を見つけることができます。
弊社では模擬面接も行っています。来社が可能な場合は直接会って行い、困難な場合は電話で実施します。
基本的に求職者担当の者が行います。しかし、場合によっては企業担当エージェントが模擬面接を行うこともあります。
ありのままを話す(こたえる)ように伝えています。障がいに関する情報などはエージェントから企業へ事前に伝えています。しかし本人が「問題ないです」と答えてしまうと、事前情報との間にズレが生じてしまい企業側が混乱してしまったり、誤解を招いてしまうことにもなり兼ねないからです。
「ここまでならできる。ここは難しい。」そういった事実はハッキリと自分の口からも伝えてもらうようにしています。
基本的に同席はしません。我々が同席すると「この人を頼りにしても大丈夫だろうか?」と、企業側に誤解されてしまうこともあるからです。経営層との面談の場合は、逆にエージェントを介した方が伝わりやすい部分があると思うので同席します。視覚障がい者の方や、企業側に求められた場合にも同席することがあります。
就職をゴールとするのではなく、長期的なキャリアプランを見据えた支援をしていくようにしています。
転職理由や転職先に求める希望など、求職者の情報をどのように伺うかがポイントだと思っています。『障碍に対しての配慮』が退職理由として多くあげられますが、実際に社内ではどういったサポートを行っているのか、そういった点は求人票からは知ることはできません。そういった不安を払拭させるために、企業にどれだけの知識や認識があるのか、人事の方との打ち合わせや企業訪問をして確認を行い、求職者の方にも情報を提供できるようにしています。
求職者さんによって異なります。前職で対人関係が上手くいかなかった方や若い方など、人との関係を築くことが苦手な方の場合は連絡を入れたりフォローを行うなど、なるべく細かくサポートをするようにしています。逆にある程度年齡や経験値のある方の場合は、あまり頻度よく連絡入れると嫌がられてしまうこともあるで、そういったタイプの方には細かく連絡をすることはありませんね(笑)
あと、期の変わり目に連絡を入れることが多いです。入職の段階では我々の方から、求職者さんの特徴や障がいに対する理解を深めてもらう説明を行いますが、チームや上司の移動・交代の際にそれらが上手く引き継がれていないときがあるので、多くの企業が期の変わり目をむかえる、3・4・9・10月はフォローを入れるようにしています。
時に笑いを交えながらも、ぽじチャレのサポート内容の詳細や、障がい者の方の採用市場動向を伺うことができ、とても濃厚な取材ができました。
障がい者の方の転職市場は売り手市場であると言われていますが、自身で転職活動を行った際の面接通過率は5%以下と非常に低いのだそうです。しかし、ぽじチャレでは企業側の求める人材と求職者の希望とのマッチングを高めるために、細かい情報の把握と理解に努めておられることが、高い書類通過率・採用率に繋がっているのだということを教えていただきました。
また、入職前のカウンセリングだけでなく、入職後にも求職者のタイプや時期に合わせてフォローを行うなど、細やかなアフターサポートも大切にされていることから、人との関係性を重視した心強いサービスだと感じました。
仕事内容だけでなく、人生ベースで相談にのってもらうことができるので、現在の職場や将来についてお悩みの方は、ひとりで悩まず、登録だけでもしてみることをオススメします。
求人条件だけでなく、社風や人とか求人票だけでは分からないところも大事にして欲しいと思います。ただ就職・転職することをゴールとするのではなく、『やりがいをもって働きたい』という思いとか、長期勤務やキャリアアップといった自身の目標を達成することをゴールとしてほしい、と私は考えています。
あと、障がい者の方からすると同じ境遇の人というのは、身近に少ないと思うんです。障がい者スポーツや、障がい者チームの部署で働いているという方は、相談できる人も機会もありますが、そういった環境にある人は稀だと求職者さんからも聞くことがあります。 しかし、同じ境遇や理解者・有識者になかなか相談できない環境だからこそ、我々人材紹介会社や転職エージェントを大いに活用してもらいたいです。
エージェントは企業側の代理人でもありますが、同時に求職者側の代理人でもありますので、関係性や結びつきをより大事にしていきたいと考えています。代理人としてフルに活用するためにも、もっとワガママになって言いたいことを伝えてください。
転職エージェントの森さんからのメッセージです。周りに理解者がいない状況だと心細いですが、転職エージェントがサポートしてくれるのは心強いと思います。
住所:〒160-0022
東京都新宿区新宿三丁目1番24号 京王新宿三丁目ビル3階
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