悪質な転職エージェントの特徴と対策方法|登録前に確認すべし
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2019年09月06日
世の中の転職エージェントがすべて優良な転職エージェントとは限りません。もし、自分が選んだ転職エージェントが悪質なものだった場合、どのような対処が正しいのでしょうか。
悪質な転職エージェントの事例と、対処方法について紹介していきます。
まず、優良な転職エージェントの特徴には、簡単に言うと求職者のために時間をかけ丁寧に対応してくれるところがあります。
逆に言えば悪質な転職エージェントは時間をかけない粗雑な対応だと言えます。
悪質な転職エージェントの実態|勝手な推薦・架空求人・報酬優先
例えば、ある求職者は希望していない企業になんの断りもなく推薦されていたというケースがありました。その転職エージェントは“どんな求人であっても、求人者にとって面接を受けることに何のデメリットもない”という、何とも自分勝手な理由で応募書類を出していたのです。
このように勝手な思い込みで希望も聞かず、ただ転職エージェントの都合の良いように解釈をして、それが求人者の最良と決めつけて行動をする人もいます。
それで済めばまだ、かわいい方ですが場合によっては、個人情報の漏えい、架空求人をするケースもありました。この世に点在する無数の転職エージェントですが、組織化されたエージェントは基本的に個人情報守秘義務を守らないというとんでもないものもあります。
スカウト営業をしている転職エージェントの中には『HP上に出ている膨大な求人で、他社よりも求人があるからここなら自分の希望に見合った企業に出会える』といい、 実際その求人は架空のものだったという事例もありました。
架空だった場合どうなるのかといえば、転職エージェント側はただ「残念ですが…」といえば逃れられるので、求職者に気づかれることはほぼありません。
悪質な転職エージェントは自分の都合第一で動くので、最初に応募していた求職者より優良な求職者が現れると、最初に応募していた求職者を放っておいて、後から来た求職者を優先させてしまうということもあります。
なぜそのようなことをするかというと、エージェントが求人企業から支払われるフィー(報酬)は求職者の年収の一定の割合(25〜35%)なので、より質のいい人材を紹介すればエージェントの収入も増えるのです。そういったエージェント側の都合で求職者を選ぶこともあります。
求職者と転職エージェントの信頼関係はとても大切なことです。自分の人生の分岐点でもある転職で、「希望や意志の確認はされず、入りたくもない企業に書類が通ってしまった。」なんて、許せるものではありません。
悪質な転職エージェントへの対処方法|推薦の確認と会社選び
このような悪質な転職エージェントを見極めるポイントは、
- ・推薦するときは本人にメールで確認してもらうようにすること
- ・無名すぎる紹介会社には登録しないことです。
転職エージェントは転職活動のサポートをしてくれる頼もしい存在ですが、求人者自身も努力をする必要があります。しかし一方では、その努力を利用しようとする悪質な転職エージェントもあります。
防衛策としては、聞いたこともないような人材紹介会社に登録しないことです。また、登録していない人材紹介会社から送られてくる「スカウトメール」も、どんなエージェントか分からないので、登録前には必ず下調べしておきましょう。
ある程度の規模の人材紹介会社であれば、評判や口コミなどが出てくることが多いのでひとつの目安になるでしょう。
また、転職エージェントとの面談の際に、求人企業への推薦は必ず応募の受諾をメールで確認してほしい、と約束することも大切です。返答がない場合は、「私の許可なく推薦しないでほしい」と、強く転職エージェントに言いましょう。
少しきつい印象になってしまうかもしれませんが、それくらいしなければモラルのない人間に釘を刺すことは無理でしょう。
癖のない転職エージェントはあまりいないので、無意識にしてしまう人ならばこれで抑制することもできます。しかし、あまりにもひどい場合は、その転職エージェントとの関係を切ることをお勧めします。
ただ、すべての転職エージェントが悪質なわけではありません。しっかり求職者に向き合い、時間をかけ丁寧に対応してくれる転職エージェントもたくさんいます。
私がここで伝えたいのは、この悪質な転職エージェントがいなくなることを願う。ではなく、求職者自身の心構えや自己防衛が必要だということです。
転職エージェントを複数社利用するメリット
転職エージェントを利用して転職活動をする場合、最も重要なのは「どこの転職エージェントを利用するか?」です。
同時に複数の会社に登録することは、転職エージェントに失礼な事だと思っている方も多いようですが、理想的な転職を叶えるためには、より多くの情報を収集し、的確な取捨選択を行うことが大切です。
実際、当サイトで転職エージェントを利用した方にアンケート調査した結果、平均2~3社の人材紹介会社に登録をしていました。
多くの転職エージェントを利用することには『求人の幅が広がる』『業界知識が得られる』『自分に合ったエージェントを見つけられる』『多くの視点からアドバイスを受ける事ができる』といった様々なメリットがあります。
もちろん、ただ闇雲に複数登録をすれば良いというわけでもありません。各人材紹介会社のサポート体制や得意分野を把握して、自分に合うタイプを見つけて利用しましょう。
始めから人材紹介会社を1社に絞って自身に制限をつけるのではなく、複数の人材紹介会社を上手く利用して情報や活動 範囲を広げることが、転職成功への道です。
下記では転職エージェントを選択する際に目安となる、タイプや特徴をまとめています。
→転職エージェントは複数社利用してリスクヘッジ!理由と選び方をまとめました
参考資料:
小松俊明(2012)35歳からの「転職」成功マニュアルソフトバンククリエイティブ株式会社110pp
IT&ウェブ業界の転職をサポートする「CAREERzine」(キャリアジン)
//careerzine.jp/article/corner/41