コロナ禍での仕事のモチベーションと効率の変化-いずれも変化なしが3割超と最多-
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2022年01月06日
新型コロナウイルスが流行し始めてから2年が経ち、リモートワークやオンライン会議といった新しい働き方が徐々に浸透してきました。
そこでリアコミではコロナ禍で働く500名の人にアンケートを行い、モチベーションや仕事効率の変化について尋ねました。
【アンケート概要】
- 調査目的:コロナ禍が仕事に与えた影響の調査
- 調査期間:2021年12月16日~2021年12月23日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人
- アンケート内容: コロナ禍以前から現在にかけてお仕事を続けている人を対象に、
職種・年齢・モチベーションの変化と理由・仕事効率の変化と理由・コロナ禍前と比べて便利になったこと、不便になったことを尋ねました。
実はコロナ禍でもモチベーション・効率に変化なしが最多!?
いまコロナ禍で働く人の声をご紹介します。
アンケート回答者の内訳
まずはどんな人がアンケートに回答したのか、年齢と職業ごとに見ていきます。
●年齢│30代と40代が約30%ずつ、20代と50代がそれぞれ約17%回答
アンケートに回答した500名のうち、30代が最多で31.8%、次いで40代が30.8%となりました。
また、20代は17.4%、と50代が16.6%と働き世代を中心に幅広い年代からの回答が寄せられています。
(n=500)●職業│事務などオフィスワーカーが多数、次いで医療・福祉・販売系
アンケートに回答した500名のうち、事務・オフィスワーカーが28.6%と最も多くなっています。
次いで医療・介護・福祉系が8.8%、販売が8.6%となりました。
コロナ禍によるモチベーションの変化
変化なしが36.6%で最多も、モチベーションが低下した人は47%と半数近く
コロナ禍でも仕事内容や量に変化がなかったとする人も多く、モチベーションに変化なしと回答した人が36.6%と最多になりました。
しかし、会社の業績不振やコロナ対応による業務増などから、
モチベーションが「やや下がった」と回答した人が31.6%、「下がった」と回答した人が16.2%と、モチベーションが下がった人が47.8%にのぼっています。
変化なしとした人が多かったものの、半数近くの人にとってコロナ禍は仕事のモチベーション低下につながったようです。
なお、モチベーションの上下と職種の傾向を見るため職種別にモチベーションの変化を比較したところ、
飲食、営業、自営業などでモチベーションが下がった・やや下がったと回答した人の割合が高く、
ITなどWeb系、クリエイティブ系はモチベーションが上がったと回答した人の割合が多くなりました。
アンケート回答者の声
・上がったと回答した人
外で働いている人はコロナでお仕事が無くなったり、お給料が減ったりという話をよく聞いていましたが、私は在宅でコロナは関係なく仕事をしてお給料をもらえてありがたいと感じられました。(在宅ワーカー)
完全リモート環境での仕事がほとんどになったので、人の目を気にせず集中しやすくなった。(フリーライター)
痛勤(通勤のこと、皮肉を込めて私はいつもこう言ってる)がなくなったことが最大の理由。痛勤は無駄な時間以外のなにものでもない。(システムエンジニア)
・下がったと回答した人
店を開けても赤字???店を休んでも赤字???店を閉店させても赤字???という現状にモチベーションが下がり切っています。(居酒屋)
受注・制作していた仕事が延期・中止になることが多く、モチベーションの下がる案件が複数あったから(イベント制作)
通常業務に加えてコロナの対応が増え、ほぼ家に帰らず働き続けて生き地獄だった。(看護師)
・変化なしと回答した人
コロナ禍になっても職場がリモートになるわけではなかったので仕事のスタイルが何も変わりませんでした(事務)
環境や状況が変わったところで現在の職種に対する「モチベーション」は変わらないくらい好き。(講師)
コロナによって給与や仕事内容が変わらないから(システムエンジニア)
コロナ禍による効率の変化
変化なしが33.2%と最多、一部でリモート導入が進むも業務効率が上がったとする声は26.6%
変化なしが33.2%と最も多い結果となりました。
変化がなかった理由として、コロナ禍でも業務に変化がなかった、自宅でも同じように仕事ができたから、リモートで効率が上がったものもあるが下がったものもある、等が寄せられています。
次いで効率がやや下がったと回答した人が29.8%、やや上がったとする回答が22.0%。
効率が「やや上がった」「上がった」と回答した人は26.6%にとどまり、
リモートが導入されたことで恩恵を受けた人もいるが、コロナにより業務負担が増え仕事効率が下がったと感じる人の方が多いことがわかりました。
職種ごとに効率の変化の比較を行ったところ、
ドライバーやITやWeb系、クリエイティブ系では効率が上がったと回答した人の割合が下がったと回答した人を上回ったが、
飲食、医療、自営業、公務員などでは効率が大きく効率が下がっています。
なお今回のアンケートではドライバー・公務員の回答数が少なくやや極端な結果になっています。
アンケート回答者の声
・上がったと回答した人
出勤という手間と体力の無駄を省けるようになりました(システムエンジニア)
テレワークが発生することにより、原紙でのやりとりが減った為、印刷・郵送作業の削減ができたため(営業事務)
自分のペースで仕事を進めやすい。(プログラマー)
・下がったと回答した人
風邪症状のある患者が来るとコロナの検査を行わなければならず、1人の患者に対する対応時間が増えました。(看護師)
顧客との交流が減りノルマの達成が厳しい(営業)
お客様が一気に減ったので、タクシーに乗る人を探すことが大変になった。(ドライバー)
・変化なしと回答した人
勤務形態は変わらず、毎日職場へ出勤しているので変化がありません。(事務)
生徒に直接、会えないときもあり、反応が見えにくいので効率がよくない。しかし、会社に行かなくていい日もあるので、通勤時間がなくなったので時間効率、上がります。(教員)
コロナでテレワークとなりましたがPCさえあればできる仕事なので特に変化はありません。(デザイナー)
コロナ禍以前より便利になったこと・不便になったこと
モチベーションや仕事効率以外で、コロナ禍以前と比べて便利になったこと・不便になったことを質問しました。
便利だと感じることとして、リモートワークができ通勤しなくてよい・会議などでオンラインツールが使えるようになったなどの声が集まりました。
主に時間的な余裕ができたことがコロナ禍以降のの良い変化と感じる人が多いようです。
一方不便だと感じることとして、コミュニケーションの難しさやマスクなど感染対策での苦しさが多く上げられました。
特にちょっとした気軽な相談がしにくいといった、人との距離があいてしまうことがコロナ禍中の課題となっていることがわかります。
●便利だと感じること
業務の打ち合わせなどがオンラインで出来る為、移動時間がなく便利になった。(研究職)
コロナにより、今まで仕方なく参加していた懇親会などの行事がほぼ無くなって身体が楽になった(営業)
目元のメイクだけすればいいので、その点は楽になりました。(カフェ店員)
自宅でテレワークの方が増えたせいか、朝の通勤時に電車内が空いている事が増えた気がします。(コールセンター)
新型コロナウイルス感染症対策を理由に対面ではなく、郵送や電子メールで各種やり取りをする名目が立つようになったこと。(福祉サービス)
●不便だと感じること
コミュニケーションをとる頻度が減ったので、関係性を築くのに少々難しさを感じることがあります。(営業事務)
マスクをしているので接客時に会話がしづらく、不快な思いをさせてしまう時があること。(販売員)
感染対策の徹底が求められ、本当に有効か分からないような作業や手間が増えました。(事務員)
仕事関連の講習会が延期や中止になって、予定の変更があること(設計士)
授業をするときにマスクとフェイスガードが必須なので、息苦しい。(塾講師)
まとめ│今後の働き方の変化に期待
コロナ禍を受けてモチベーションが下がった人が47.8%と半数近く、コロナが与えた影響が少なくないことが感じられるアンケート結果でした。
特に営業自粛・感染対策業務などの負担が大きかった飲食・自営業・公務員などの職種はモチベーションが下がったと回答した人が多くなっています。リモートワーク等、仕事のオンライン化に関するニュースを聞くことも多くなったものの、コロナ禍以降仕事の効率が上がったと回答したのは26.6%。
オンライン化ができない業種がある他、リモートワークならではのコミュニケーションの難しさという問題も起こっていることが分かりました。
モチベーション・仕事効率ともにコロナ禍の与えた影響はネガティブなものが多いのが現状のようです。
しかし、リモートやオンラインツール等の活用が進み、個人の時間を大切にする働き方ができるようになったのは大きな進歩。
これからコロナが収束していくにつれて働き方がどう変わっていくのかに期待したいところです。