企業の中枢が狙える日経キャリアNETの評判|求人傾向や使い勝手を登録検証しました
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2021年12月21日
総合平均3.9点/5点
- 求人数4.2/5点
- 求人の質4.2/5点
- 使いやすさ3.3/5点
- 履歴書対策3.8/5点
- スカウトサービス4.2/5点
求人数実数 | 高収入割合 | アプリの有無 | スカウトメール |
---|---|---|---|
89,420 | 48.42% | × | ○ |
日経キャリアNETは2021年1月14日(木)23:59をもって終了しました。※サービスや会員情報は日経転職版へ引き継がれます
ビジネスでよく聞く「日経」とは、日本経済新聞社のこと。経済関係での知名度は100%と言ってもいいのではないでしょうか。その日本経済新聞社のグループ企業の日経HRが運営する求人サイトが日経キャリアNETです。
日経というネームバリューのためか日経キャリアNETが取り扱う求人の数は多く、27,000件以上(2020年7月調査時)と国内トップレベルでした。しかし日経キャリアNETは2021年1月14日をもって終了しました。
(※移転先である日経転職版では89,420件(2021年12月調査時)の求人が公開されています)
求人応募も9月30までで終了するので利用を考えている方は早めに利用を開始した方が良いでしょう。
得意分野がはっきりしているのも日経キャリアNETの特徴で、サービス・販売業の求人は非常に少なく、どちらかというと組織のマネジメントに関わるような求人が多いですね。
ここでは日経キャリアNETについて、実際に登録して利用してみた体験をもとに紹介します。求人の傾向や利用できるサービスについても調査・検証し、効率よく使えるアドバイスなども合わせて紹介しています。
日経キャリアNETの特徴をまずはチェック
ココがうれしい!
ココがうれしい!
- 業界トップレベルの求人保有数
- 高年収求人・ミドルクラスの転職に強い
- 大手企業本体の求人の取扱がある
- 地方求人も一定数保有している
- 余計なメールはなく、精度の高いスカウトメールが届く
ココが残念!
ココが残念!
- 未経験からチャレンジできる求人が少ない
- サービス・販売系職種が少ない
- スマホアプリがない
この記事の目次
- 1.日経キャリアNETの求人のメインはミドルクラスから上
- 2.地方の求人数は2割ほどで大手企業の地方社員が中心
- 3.高年収求人の比率が45%以上と高く、大手企業本体の求人もある
- 4.日系キャリアNETの求人傾向を全10職種ごとに解説
- 5.メールは少なめだが、スカウトの内容は厳選したもの
- 6.女性向けサイト「WOMAN Career」は各社の求人を一度に見られる
- 7.年収査定は15万人以上が利用した実績あるツール
- 8.履歴書作成機能ではPDF形式でコンビニでもプリントしやすい
- 9.職務経歴書作成機能は3パターンの記述形式が選べる
- 10.日経キャリアNETのサービスのまとめ|求人の厚いゾーンが希望と合うならベストな選択
- 11.編集後記|管理人のひとりごと
この記事の目次
- 1.日経キャリアNETの求人のメインはミドルクラスから上
- 2.地方の求人数は2割ほどで大手企業の地方社員が中心
- 3.高年収求人の比率が45%以上と高く、大手企業本体の求人もある
- 4.日系キャリアNETの求人傾向を全10職種ごとに解説
- 5.メールは少なめだが、スカウトの内容は厳選したもの
- 6.女性向けサイト「WOMAN Career」は各社の求人を一度に見られる
- 7.年収査定は15万人以上が利用した実績あるツール
- 8.履歴書作成機能ではPDF形式でコンビニでもプリントしやすい
- 9.職務経歴書作成機能は3パターンの記述形式が選べる
- 10.日経キャリアNETのサービスのまとめ|求人の厚いゾーンが希望と合うならベストな選択
- 11.編集後記|管理人のひとりごと
日経キャリアNETの求人のメインはミドルクラスから上
日経キャリアNETの求人数は27,534件と、昨年(2019年)調査時から24%減少したものの大ボリュームを誇ります。これだけの数の求人を集められるのは日経というネームバリューがあるため、企業からの信頼が高いからです。
ただ、他の大手求人サイトと異なるのは、これらの求人の多くが「経験者向け」「ミドルクラス向け」という点です。未経験でも応募できる求人は1430件と全体の5%ほどしかありません。日経「キャリア」NETというネーミングは、そのまま実態を表しています。
年収やポジションの面から日経キャリアNETを表現するとすれば、エグゼクティブのひとつ下あたりのミドルクラスがボリュームゾーンの求人サイト、と言えます。エグゼクティブクラス、例えば経営幹部、COOなどの役職の募集も少なく、中間層に特化した求人構成となっています。
新卒入社して数年たち、ある程度の経験を積んで現在のポジションや年収からのランクアップを目指す方に特に向いている求人サイトですね。
逆に、第二新卒の人やや未経験業界にチャレンジしたいという人には、対応求人が少なく効率が悪くなるので日経キャリアNETはおすすめできません。
地方の求人数は2割ほどで大手企業の地方社員が中心
日経キャリアNETの求人のうち地方求人の割合は13.8%(昨年調査時は19.8%)です。時期によって比率の増減はありますが、おおむねこの前後5%程度の幅で推移しています。
内容を見てみると、保険や住宅の営業、MR職等の大手企業の地方社員の募集が多くありました。この傾向は他の求人サイトと同じですね。少数ですが、地方企業による募集も見つけることができました。
求人サイトに求人を出す場合、日経キャリアNETだと4週間で最低でも35万円の費用がかかります。このくらいの募集費を複数の求人サイトに出せる地方企業というのは多くはありません。ほとんどの場合はひとつの求人サイトに出すだけですから、登録する求人サイトがひとつだけだと見逃す可能性が高くなります。地元企業の見逃しをなるべく減らすために複数の求人サイトに登録しておくことが大切で、その中のひとつに日経キャリアNETを入れておくと高年収求人の見逃しがなくなります。
高年収求人の比率が45%以上と高く、大手企業本体の求人もある
ミドルから上がボリュームゾーンの日経キャリアNETですが、全体で高年収求人がどれくらいあるか調査した結果、48.4%前後という数字でした。
さらに求人の質を確認するために大手企業の本体募集の有無を調べました。
多くの場合、注目を集めるために大手企業の子会社・関連企業は「〇〇(大手企業名)100%出資子会社」などと親会社のネームバリューを利用した求人を出していて、検索にかかってきます。今回の調査では商社・メーカーなどの著名な企業名(TOPIX100銘柄中心に30社)で検索した上で、人の目で関連会社を除外して本体の募集かどうか確認しました。
その結果、他の求人サイトよりも大手企業の本体の募集が比較的多いことがわかりました。特に金融関係、コンサルなどに強く、他社にはない求人案件を保有しています。
管理人からのワンポイントアドバイス
・日経キャリアNETは経験者向けの求人サイト
一見すると普通の求人サイトですが、詳しく中身を見ると日経キャリアNETは経験者向けの求人サイトです。未経験からチャレンジ可能な求人は本当に少ないので、もし未経験で挑戦したいのであれば他の求人サイトなどを利用するようにしましょう。
・大手の案件、ミドルクラスの案件に強い日経キャリアNET
大手企業であれば、あらゆる求人サイトに募集を出しそうなものですが、実際には募集内容によって求人媒体を使い分けています。このため、企業からの信頼が厚い日経キャリアNETには大手企業の求人が集まる傾向があります。さらに募集するポジションも企業の中核に関わるもので、給与面ではミドルクラスのものが多いという特徴も併せ持っているのが日経キャリアNETです。
企業の将来を担う幹部候補や屋台骨を支えるポジションを希望している人に最適な求人サイトですね。
ここまで、日経キャリアNETの求人が、企業のコアに関わる、高めの年収のものが多いことを解説してきました。次に、さらに求人情報の内容を掘り下げて、業種や職種による求人数を詳しく調査したものを紹介します。どんな業界や職種の人が日経キャリアNETを有利に使えるか判断できると思います。
日系キャリアNETの求人傾向を全10職種ごとに解説
日経キャリアNETでは、求人検索で選べる職種が全部で10のジャンルに分類されています。ここでは、それぞれのジャンルごとに求人数の多いものから3つずつをピクアップすることで、日経キャリアNETの求人の傾向を読み解いていきます。
金融系や事務系は日経キャリアNETでもボリュームの大きい職種です。まずは金融・不動産から見ていきましょう。
ここで求人数が最も多いのは、金融専門職のその他となっています。このジャンルは、銀行の窓口業務から企業内での資産運用職、査定医など、とにかく幅広い職種が含まれていて、他の金融関係職に分類できなかったものすべてが集められています。このため、求人数は多くなり、日経キャリアNETの金融系での裾野の広さを示しています。
続いて同じくらいの求人数になっているのが金融の法人営業です。このジャンルにここまで厚みがある求人サイトはほとんどありません。営業職のジャンルでもそうですが、法人向けの職種が多いのが日経キャリアNETの特徴のひとつです。
第3位の決済・金融事務関連もなかなかのボリュームがありますね。事務職関連のジャンルでも、経理や財務部門など、お金を扱う部門の求人が多い点が共通しています。
経営幹部・コンサルは社内外にかかわらず、経営の方針に関わる職種が多くなります。社内であれば事業企画・経営計画、社外であれば戦略・経営コンサルタントとなります。その他管理職が第3位で、これは事業部長や工場長など、部門の長としての募集が多く見られます。これらのことから、企業のコアになる部門にタッチしたいのであれば、日経キャリアNETは有力な選択肢となります。
事務・管理・企画は最も多い求人数を持つジャンルで、中でも経理・財務、人事・労務、法務といった求人が多くを占めています。経理・財務は会計・税務の3倍の求人数ですので、ここからも日経キャリアNETが経営のコア部分に近い求人が多いことがわかります。
テクノロジー系の職種に目を移すと、IT・ネットワークではアプリケーション設計に続く形でシステムコンサルタント、社内SE・情シス・MIS・EDPがランクインします。やはりここでも、企業の管理部門に近い職種が多いことが伺い知れますね。
ものづくり系の職種になると、求人ボリュームは下がってきてしまいますが、専門の求人サイトではないことを考慮すると健闘している数字です。このジャンルでも、品質管理・品質保証など、管理系の職種の多さが目に付きます。
建築関連の職種では、施工管理や設計などの現場から離れた部門の多さが目立ちます。この分野でも管理系職種が大きなウェイトを占めることがわかります。このため、現場作業などはかなり少なくなっています。
営業職では、金融系と同じく法人営業がこの分野の半数以上を占める形となっています。次に一般営業職の上級職にあたる営業マネージャーの募集や、表にはランクインしなかったものの、海外営業職も340件ほどありました。ある程度経験を積んだ営業マンがステップアップを目指す際に日経キャリアNETは有力なパートナーになりますね。
サービス・販売の職種では、その他が1位となっていますが、ここでは他に分類できなかったサービス・販売関連職の募集が集められています。例えば、ECサイトの販促企画職やレストランの企画運営マネージャー、航空会社の地上勤務職、旅館の女将など、一味違ったおもしろい職種の募集が見られます。
その他の職種に続くのは店長・販売、さらに店舗開発・SVとなっています。やはり管理系・運営系の職種が多いですね。
ただ、販売やサービス系の職種は全体の求人数が多くありません。この分野での転職を考えるなら、他の求人サイトや転職エージェントの併用を視野に入れて活動するのがベストです。
最後にその他の職種を見てみます。その名の通り、他に分類できない職種が集められていますが、特徴的なのがこの中にWeb系やゲームのクリエイター、プログラマー、医療系職など、他の求人サイトではそれなりのボリュームがあるはずの職種が詰め込まれていることです。これらの職種には専門的に取り扱う求人サイトや転職エージェントが多くありますので、そちらを優先的に利用して、日経キャリアNETはサブとして利用するのが効率よく転職活動するコツです。
管理人からのワンポイントアドバイス
・検証で中間層の求人が多いことを改めて確認
ミドルクラス、経験者に適した求人サイトという特徴を検証するために詳しく求人の中身を調査してみました。
どのジャンルを見ても、管理系や運営の核になるようなポジションの募集の割合が高くなっています。職種によるブレはなく、日経キャリアNETはどこを見ても管理系が多いと結論できました。
・医療・クリエイティブ職は極端に少ないので探すなら別サービスを利用
他の求人サイトであれば、ある程度の求人数が確保されているのが医療系やWeb制作の職種ですが、日経キャリアNETでは全体の求人ボリュームに占める割合がとても低く、1割にも満たないものでした。
ここは割り切って、医療系やWeb制作の職種を探している場合は日経キャリアNETを使わずに他の専門求人サイトを使うことをおすすめします。
ここまでで、日経キャリアNETの求人について解説してきました。この後は、日経キャリアNETから送られてくるメールの特徴や女性向けページについて見ていきます。まずは量より質で勝負する、日経キャリアNETのスカウトメールからです。
メールは少なめだが、スカウトの内容は厳選したもの
日経キャリアNETから届くメールは少なめでおとなしい印象です。他社と比較するため、1日あたりの件数を数えてみると3通でした。dodaは12.5通、リクナビNEXTは5.3通で、これにはメールマガジンも含みますので、かなり控えめです。
この数字を見ると日経キャリアNETでは紹介求人が少ないように見えてしまいますが、実際はそうではありません。メールマガジンを除いた、純粋にスカウトの件数だけで比較してみると1日あたりdodaは0.54件、リクナビNEXTは0.21件、日経キャリアNETは0.71件と逆転します。日経キャリアNETでは煩わしいメールマガジンが少なくスカウトが多く届く、ということです。
届けられるスカウトの、希望条件への整合性が高いのも日経キャリアNETの特徴です。例えば「現在は九州在住だが、転職で出身地の東京に戻りたい」という希望を出すと、希望していない九州の求人情報を紹介されるケースが他社ではよく見られます。これに対して日経キャリアNETではそのようなケースはなく、全て勤務希望地がマッチした求人のみスカウトで紹介され、年収や職務内容のズレもありませんでした。日経キャリアNETでは、登録者の希望を反映し、マッチング精度の高いスカウトが厳選して送られてくるということですね。
届いたメールが日経キャリアNETからだったら、期待して開いてみましょう。
女性向けサイト「WOMAN Career」は各社の求人を一度に見られる
日経キャリアNETが運営する女性向け求人サイトが「WOMAN Career」です。
掲載求人数は約34,000件と本家日経キャリアNETにも引けを取りません。他の女性向け求人サイトと同じように、職種や勤務地のほか、「ワーキングママ」「人気のバックオフィス」などのキーワードでの検索も可能です。
ただし、WOMAN Careerには独自求人はなく、他社の女性向け求人情報のキュレーションサイトだという点に注意してください。
掲載されている求人情報は、日経キャリアNETが提携している各人材紹介会社が保有している求人情報です。もちろん、各社の中には本体の日経キャリアNETも含まれますが、マイナビエージェントやパソナキャリア、dodaなどの人材紹介会社保有の案件がほとんどです。
このため、掲載されている求人に応募しようとすると、その求人を保有している人材紹介会社にも情報を提供するイコール登録するという形になりますので注意してください。
登録先が増えて連絡が煩雑になるおそれはありますが、各社の情報をまとめて見られるというメリットは大きいです。時間の節約にもなりますし、希望する職種に強い人材紹介会社はどこか、といった情報も得られます。転職知識を深めるためにも、女性の方は一度アクセスしてみると良いですね。
管理人からのワンポイントアドバイス
・届くメールは少ないがオファーは高精度
日経キャリアNETのメールは、送信数が少なくてマッチング精度の高いものが送られてきます。マッチングの精度が高いことで、無駄になるミスマッチなメールの数が抑制されているのでしょうね。1日に何回もスマホが鳴ることがなく、程よい距離感で転職活動ができる点に好感が持てました。
・女性向けページで他社求人情報もまとめてゲット
本文中でも触れたように、女性向けのページは多数の求人サイトの情報をまとめて閲覧するものです。日経キャリアNET独自の案件じゃないと、というこだわりがないなら、多くの女性向け求人が一括で検索できてチェックできる「WOMAN Career」は利用価値がとても高いと思いますね。
ただし、応募しすぎると多数の人材紹介会社に登録することになり煩雑になりかねません。まずは「WOMAN Career」で自分の希望する職種の求人を多く出している人材紹介会社を探して、様子を見ながら利用する会社数を増やすのが負担の少ない利用法です。
ここまでは、日経キャリアNETのメールの特徴と女性向けページについての解説でした。女性向けサイトは上手に使えば便利そうですね。メールも届いたらワクワクしそうです。
続いては、日経キャリアNETのwebサイトで利用できるサービス、年収査定や書類作成機能について解説していきます。
年収査定は15万人以上が利用した実績あるツール
転職の大きな動機のひとつに、現状の年収への不満があります。自分自身の能力に見合った報酬を受け取っていないと感じるからこそ転職を考えるのですが、そこで疑問になるのが「適正な年収額はいくらなのか」という点です。
日経キャリアNETでは適正年収を診断でき、同時にビジネスパーソンとしての能力を判定する「転職力&年収査定テスト」が利用できます。
このテストは日経キャリアNETと市場価値測定研究所が共同開発したもので、のべ15万人以上が利用しています(公式サイトの表記は10万人ですが、結果画面から15万人以上の利用とわかります)。簡単な設問に選択式で答えていくだけなので、負担にもならずサクサク進めていけます。
内容的には国際的なものの見方や異文化への理解、外国語の利用、リーダーシップやマネジメント能力、ポジティブ・ロジスティックな考え方などのポイントが高いと点数が高く出る印象です。
実際にやってみた結果を見ると、悲しくなるぐらい低い金額が出てしまいましたが、これは元々入力した現在の年収が100万円とかなり低かったためです。
最初に入力した現在の年収に対して、テストの点数によって一定の定数が掛けられ、推定年収をはじき出すという仕組みのようです。このため、技術系など個人の技術が重要な職種だと点数が低くなり、適切な結果は出にくくなります。
逆に、個人のマインドやビジネスに対するスタンスが重視される職種、例えば管理業務等の場合は適切に評価されますので、参考として利用してみると自分自身を見直すいい機会になります。
管理人からのワンポイントアドバイス
・必ずしも万人向けとは言えない年収査定
現在の年収を基準として、それに対していくらが適正かという金額を算出することができる年収査定機能ですが、問われる内容がマインドやマネジメントに偏っていることやスキル面での評価が入らない点から、あまり万人向きではない印象を持ちました。
管理部門の求人が多い日経キャリアNETならではの評価基準ですが、スキル面が評価される技術職やサービス業の方などだと評価が低く出ます。低い結果にショックを受けてモチベーションを下げてしまっては、うまくいくはずの転職活動も失敗してしまうかも知れません。あくまで参考程度に考えて利用していきましょう。
履歴書作成機能ではPDF形式でコンビニでもプリントしやすい
手間を省き、綺麗で見やすい履歴書を作成する履歴書自動作成機能は、日経キャリアNETでも提供されています。
まず確認しておきたいのが出来上がる履歴書のファイル形式。ファイル形式はWord、Excel、PDFが一般的ですが、日経キャリアNETではPDFファイルとなっています。
PDFファイルの場合、メールに添付するファイルとしても適していますし、出先でもコンビニコピー機でWebにファイルをアップロードすることなくスマホアプリで直接プリントできるので便利です。
文書はGoogle DriveやOneDrive、Dropboxなどのクラウドストレージに保存し、必要に応じてダウンロードしてプリントするという使い方がスマホの容量を圧迫せず、パソコンからもアクセスできて修正か簡単なのでおすすめです。
履歴書に記載する一般的な事項の大半は、日経キャリアNETの会員登録時に登録していて、そのデータが反映されていますので作成は簡単です。免許や資格も主なものは一覧から選べますので、短時間で作成が可能になっています。作成に時間を費やす箇所は、自由記述の志望動機欄と本人希望記入欄でしょう。志望動機は200文字、本人希望は300文字という制限がありますので、内容をまとめて簡潔に記入するようにしてください。
職務経歴書作成機能は3パターンの記述形式が選べる
日経キャリアNETで用意されている職務経歴書作成ツールでは、作成できるパターンが3つあります。 ひとつは一般的な編年体式。残り2つはブロック形式と呼ばれるものです。
ブロック形式はプロジェクト単位での経歴の記述に向いた形式です。例えば3ブロック形式では、ひとつのブロックを3分割し、「期間」「プロジェクト名」「役割・規模」を記載します。いつ、どんな仕事にどのように関わったかがわかりやすい3ブロック形式は管理部門などの方に向いています。
4ブロックの場合だと3ブロックの内容に加えて「環境」の項目が追加されます。エンジニアの方など、業務で使用したツールなどの開発環境を記載することでスキルのアピールができます。
直近は編年体、ひとつ前の職場の経歴は3ブロックというように、複数の形式を組み合わせて使うことができますので、職歴の中で職種が変わっている人でも問題なく使うことができます。ひとつの職務経歴書の中で複数の記述方式が利用できるのは他社にはない利点です。
実際に編年体式の職務経歴書を作成してみました。見た目は表組みもなく、とてもシンプルな出来上がりになります。また、編年体式と言っても、逆編年体式になりますので、直近の経歴が上に来ています。古い経歴から記載していく編年体式がよいと言う場合は、記述の順番に気をつけたほうが良いですね。
職務経歴書は、特に決まった書式があるものではないので、自分のアピールポイントがよりよく分かる形式のものを選んでください。
管理人からのワンポイントアドバイス
・職務経歴書を作るためだけに登録、もありかも
求人サイトの文書作成機能は、文書の体裁を整える手間を省いて見た目の良いものを作るのが目的です。特に職務経歴書は自由記述部分が多いため、操作が簡単な方が負担が少なく楽に作れます。
その点、日経キャリアNETの文書作成機能は、登録データからの引用で入力の手間を省きつつ、複数の記述形式が職務経歴書で使用できるなどサポート、機能の両面で優れていました。
経歴の中での職種変更があった方には特におすすめできます。この職務経歴書作成だけのためだけに日経キャリアNETに登録するのもありかも知れません。
また、不測の事態で出先から書類をプリントアウトすることもあると想定して、一度はコンビニコピー機でのプリントを体験しておくのがいいでしょう。
編集後記・管理人のひとりごと|キャリアアップ転職に最適な求人サイトは日経キャリアNET
編集長
日経キャリアNETは、記事本文でも触れているように。高年収の管理部門、経営の核に近い部門という強いゾーンがはっきりしています。キャリア形成という視点から見た場合にとても魅力的な求人案件が豊富にありました。新卒入社の数年後に利用する求人サイトとして考えたら、日経キャリアNETは最適だと思いますね。
ただ、サイトをぱっと見た感じだと、今ひとつそのミドル感が伝わってこないのが難点だな、と感じました。見た目上は誰でもOKな求人サイトなので、新卒既卒や第二新卒の方が登録してしまう可能性もあるのではないかな、と思います。もしそうなったら時間と労力の無駄になるので、今回の記事では何度も求人の厚いゾーンに偏りがあることをお伝えしてきました。
届くメールが少なめでスカウトの精度が高いのも好感が持てました。最初はメールが少なくて物足りなく感じましたが、厳選した内容のスカウトが届くことがわかってからはメールが待ち遠しくなりましたね。
まだ経験を積んでいる最中の人は、もう少し積んでから、今まさに経験を積んで転職のタイミングだという人は、最初の求人サイトとして使ってもらいたいのが日経キャリアNETです。
また、日経キャリアNETが適している人には非公開のプレミアムな求人がマッチしやすくなります。複数の求人サイトや転職エージェントを利用して見逃さないようにしてくださいね。