いま、企業が求めている人材は?時代とともに変わってきた人物像

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2021年10月05日

いま、企業はどんな人を欲しがっているのか?結論から言うと「自分で考えて行動できる人」です。通称、「自律型人材」とも呼ばれます。下の表を見てください。

労働政策研究・研修機構「企業が求める人物像」

引用
労働政策研究・研修機構「企業が求める人物像」
*「100人未満」「100~300人未満」「300人以上」という数字は従業員数を表します。

上記のグラフをリアコミなりに見やすくアレンジしてみました。

最も多いのは「指示されたことだけでなく、自ら行動することができる人材」という結果になっています。

この表から分かるように、企業に成長させてもらおう、という依存した考えでは通用しない時代になってきました。

いまは企業の力も衰えている時代です。自らアグレッシブに動き、企業に貢献してくれる「起爆剤」のような人が欲しいのです。

さらに2013年の調査では、若年者の新規採用において、「即戦力重視」よりも「ポテンシャル重視」優勢へ転換しようという動きもみられています。
参照:労働政策研究・研修機構2013年調査結果

つまり、仕事に対する挑戦意欲をもった自律性のある若者を求めていることが分かりますね。


「依存から自律へ」

上司がこうしろと言ったから、という依存型の考えではこれからの時代は通用しません。自分の意思で、自分で決めて行動する人になりましょう。いまからでも遅いということはありません。今日から意識を変えて行動を変えて、人生を切り開いていきましょう!

「知識から知恵へ」

知識があるに越したことはありませんが、これからの時代はそれだけではだめです。ネットが普及したいま、調べものはググれば解決できます。

知っていることを実践して初めて「知恵」に変わります。「知恵」とは体験から学ぶものであり、血のにじむ努力をして得るものです。何かのセオリーを知っていることよりも、経験を通して体得した「知恵」が必要なのです。

「IQからEQへ」

これまで一般に頭のいい人はIQの高い人でしたよね。だからこそ、私たちは必死に詰め込みの勉強をしてきました。しかし、これからの時代は予測のできない事態に直面することもあります。この時に必要なのはIQではなく、EQだと言われています。

EQというのは人生を豊かにするための知性・知恵のことです。不安や悩み、怒りなどネガティブな感情をうまくコントロールして思いもよらない出来事にうまく対応する力のことを言います。

課長の機嫌のいいときに書類を通す要領の良さや、慣例にとらわれない発想力などですね。これからはIQからEQへとシフトしていく、と言われています。

「偏差値価値から市場価値へ」

学歴社会において偏差値がすべての時代がありました。しかし、最近の社会を賑わす不祥事を見てみると、必ずしも偏差値が高い人間が社会のためになっているとは限りませんよね。学歴よりもしてきた仕事の中身を見られるようになってきました。当たり前の流れですけどね。実力主義になってきていますからシビアに査定されるわけです。

「固定意識から変革意識へ」

いまは過去どの時代よりもスピードの早い時代です。この仕事しかできない、この会社でしか働けない、というような固定意識ではとうてい生き延びることはできません。何事も変化し続けるという認識を持って生きていくことが重要です。転職は他人事ではなくて、選択肢として頭の片隅にいれておく柔軟さが必要です。

現在では求められる人材像が、がらりと変わっているのがわかりますね。

これまでも時代とともに求められる人物像が変わってきました。時代背景とともに変わってきた変遷を知っておくと、なぜいまこういう人物が求められているか?ということがわかるので、自己PRや面接でもお役に立てるのではないかと思います。

「人材」の「材」という漢字が変化していくのに注目してください。



つまり、ここまでをまとめると企業は以下のような能力をもった人材を持ち望んでいます。

ここがポイント
  • 自分で行動できる力
  • 市場価値を高め続ける力
  • 臨機応変に対応できる力

あなたは大丈夫ですか?

「そんなこと言われてもなんだか自信がないな...どんな仕事が自分に合っているのか分からない...」と感じているあなたは、転職エージェントに相談するという手段もあります。

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時代で変わる求められる人材の流れ

戦後~高度経済成長期の時代

戦後の日本は、とにかくたくさんの物を作らないといけない時代だったので、物づくりに携わる安価な労働力としての「人材」が重宝されていました。このときの人「材」は安くて機械のように正確な生産能力を持つ人ですね。

そして、高度経済成長が進むと、給与が安定し消費生活に対する新しくビジネスを起こす人が「人才」と呼ばれ、新規事業を起こしていきました。

バブル期は「人在」の時代

バブル期は、モノが大量生産され、売る人・サービスをする人が「在る」(いる)という意味の「人在」が必要になりました。バブルの絶頂期には大学生の2人に1人が一部上場企業へ就職できた「人手不足」の時代でした。

不況時代は「人罪」の時代

バブルの崩壊後は、一辺して「人罪」へと変貌を遂げます。リストラが行われ、就職氷河期を迎えます。人がいること自体を「罪」とする風潮は今日もまだ続いています。


まとめ

これからは「人剤・人財」の時代です。
「人剤」とは病を治す薬剤という意味で、未来に向けて改革・革新できる人のことを指します。「人財」とは自分の利益だけではなく、会社やお客様、社会に対して貢献できる人のことです。

「材」の漢字が変わっていき、時代とともに求められている人材はこんなにも大きく変貌を遂げてきたことがわかりましたね。これから転職活動をする方は頭に入れておいてください。

いま、もっとも必要とされている「自律型人材」を表すキーワード、そして時代とともに変遷してきた求められる人物像について紹介しました。
どんな人が求められているか、そしてなぜいまの時代にそういう人が求められているか、を理解しておくと、今後の転職活動がスムーズにいきますよ。


転職に役立つキーワード

企業が求める人財は、依存せず自ら考えて行動できる人

「こういう人材を企業は欲しいんだ」ということを頭において自己PRに取り組んでみてください。そして「自分は会社の起爆剤になってやるんだ!」という意気込みで転職活動に臨むとよいと思います。

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参考文献
加賀博「就職指導のプロが教える採用を勝ち取るキャリア形成法」 
キャリア関連の情報がわかりやすく書かれていて、おすすめの一冊です。

転職のリアコミでは、人材紹介会社を利用した方からいただいた口コミの一部を掲載しています。