【サンプル付履歴書の書き方】フリーター・アルバイトから正社員を目指す
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2024年01月24日
フリーターの方が正社員を目指して就活をしようと思った時、真っ先につまずくのが履歴書の書き方ではないでしょうか。特に正社員の勤務経験がない場合、これまでの学歴・バイト歴・経歴を上手にアピールしないと書類選考で落とされてしまいます。ただ採用担当の目に止まりやすいポイントもありますので、注意点や見本を交えて書き方のコツをまとめてみました。
フリーターの履歴書サンプル(添削前のダメな例)
下記はフリーターの方に書いてもらった添削前の履歴書です。一見すると、普通の履歴書に見えますが、これでは就職できず不合格になるでしょう。良くない点がいくつかあるのですが、どこがダメか分かりますか?
履歴書
-学歴・職歴-
- 年 月
- 学歴
- 20XX 3
- ○X中学校入学
- 20XX 4
- ○X中学校卒業
- 20XX 3
- ○X高校入学
- 20XX 7
- ○X高校中退
- 20XX 4
- ○X専門入学
- 20XX 3
- 同上卒業
- 職歴
- 20XX 8
- ブティックワタミでバイトしてました
- 20XX 12
- ブティックワタミを辞めた
- 20XX 5
- 株式会社大河内運送でバイト
- 20XX 7
- 株式会社大河内運送を辞めた
- 20XX 1
- 株式会社ブラックアパレルでバイト
- 20XX 6
- 現在に至る
-資格・免許-
- 20XX 11
- 大検合格
- 20XX 7
- 普通自動車免許取得
- 20XX 9
- 紅茶コーディネーター取得
ー志望の動機・特技ー
ー本人希望記入欄ー
履歴書の書くときに気を付けるポイント
履歴書を書く時の注意点は下記の9つです。フリーターは特に誠実で真面目な印象を心がけましょう。
- 履歴書の始まりは「中学校卒業」から始める。
- 学校名や会社名は正式名称で書く。
- 高校中退など中退した経歴がある場合は理由も書いておく。
- 大検を取った場合は、学歴にも記載する。
- 「同上」や「゛」などで省略しない。
- アルバイトでの勤務は「~にアルバイトとして勤務」と書く。
- 辞めた時は「退職」と書く。
- 「現在に至る」の後には「以上」をつける。
- 資格欄は自己アピールできない資格は書かない。
- 志望動機欄では、「応募する会社にとってメリットがある」点を前向きに書く。
- 希望欄は自己アピール欄として利用する。
未経験者が上手に履歴書を書く6つのテクニック
フリーターにとって正社員採用の書類選考突破は狭き門です。「未経験可」や「未経験歓迎」の求人であってもフリーターよりも同業経験者の元正社員の方が優先されます。
よく履歴書アドバイスに「正直に書こう」とありますが、真っ正直に書いて採用されるフリーターはごく一部です。ここでは正社員経験ナシのフリーターが自力で正社員になるためのテクニックを紹介します。
空白のある職歴はいっそ書かない!
フリーターが正社員になるためには、正攻法では通用しません。空白期間や短期間での退職など、「書きたくない過去」があると思います。
例えば、1ヶ月以内の職務経歴。これは正社員歴でもバイト歴でも書かなくても問題はありません。ハローワークでも1ヶ月程度の勤務であれば「履歴書に書かない」指導をされたことがあります。
さらに、「バイト歴そのものを履歴書に書かない」という風潮もありますので、過去のバイト歴のうちアピールになりそうなものを選んで書くことができます。空白のニート期間や不都合なバイト歴は省略すればいいのです。これは「ごまかし」ではなく「選択」に過ぎません。大切なのは、経歴よりも企業の戦力になれるかどうかなのです。
ただし、重要な項目の嘘は諦めてください。資格やスキルも嘘を書けば就職後すぐにバレますから、仕事に関係する部分のごまかしはダメです。
未経験ならポテンシャルを見せつける!
これは20代の方限定ですが、未経験でもポテンシャルを魅せることができれば経験者に勝てる可能性があります。「第二新卒者向け」「未経験ok」などが募集に書かれている企業は育てる気があるので特におすすめです。
ほとんどの場合、未経験者に求められる能力は「やる気」のみです。これはどの業界でも共通です。仕事に興味があって、熱意と情熱がある事をアピールしましょう。
たった1分の流し読みでも嘘ではない事実!勉強中でアピール
資格欄が真っ白で寂しい方や資格欄で少しでもアピールをして有利になりたい方は、資格欄に「~勉強中」として取得していない資格を書くことができます。「これから相応の能力を身につける」というポテンシャルアピールです。ニートや空白期間も「勉強中」というと恰好がつきます。
「何時間勉強したか」書く必要はありません。ですから、極端な話たった1分ネットで流し読みも勉強です。もちろん就職後に「資格取得と相応の能力がある」事を求められるかもしれませんから、この手法を使うなら入る間に本当に勉強しないと、入ってから大変です。
学歴は業務の関わりそうな内容を盛り込め!
嘘をついてはいけませんが、業務に少しでも関係がありそうな事を学校でほんの少しでも習っていたら書き立てましょう。学歴と職歴、志望動機を矛盾のないようにストーリー立てて組み立てる事ができれば、採用の可能性が上がります。
最終学歴のごまかしはしないように。学歴の場合は就職後に卒業証明書を提出する場合もあるので後々困ります。
志望動機・学歴・職歴を募集内容に合わせる
学歴と職歴、志望動機は3つで1セットだと考えてください。これから応募する求人の職種が全く関連のないものに見えてはいけません。募集人材に合う1つのストーリーにこじつけましょう。ストーリーに組み立てる事ができれば、デメリットであった経歴が逆にメリットとしてアピールできます。
例えば、水産高校を卒業して現在居酒屋店員をしている方が、玩具の営業マンを目指す時を考えてみましょう。
水産高校と玩具の営業マンは一見関係なさそうですが、水産高校では漁業だけでなく海運についてもほんの少し習います。輸出入の流れについても習います。ここを記載するのです。玩具の生産拠点はほとんど海外ですから営業マンも輸出入の流れは知っておいた方が有利です。企業としても貿易に造詣のある人材の方が魅力的に映ります。
そこで、水産高校で貿易を習っていた事や貿易に興味がある、さらには居酒屋でいかに気遣いや接客、顧客満足度に気をつけていたかを志望動機に自己アピールとして盛り込みましょう。全く「経験ナシ」ない人でも知識と経験を考慮され、さらにやる気と情熱をアピールすれば、採用される可能性は格段に上がります。
就職はお互いに化粧をしている状態。したたかさも必要
先ほどのテクニックのように、求職者側は「嘘ではない」履歴書を書いて、理想的な自分を演じます。実は企業も同じ事で「嘘ではない」求人票を書いている事が多いのです。中には全くの大嘘を書く企業だってあります。筆者自身、これまでの転職活動で企業にダマされた経験もあります。
企業が「どんな人材を求めているのか」を募集要項からしっかりと見抜き、自分の経歴を「嘘ではない」範囲でごまかして「企業が求めている人材」に似せて履歴書を書くのが、未経験フリーターから正社員採用への1番の近道です。
未経験の履歴書サンプル(添削後の例)
これまでの注意点をふまえて、履歴書を作りなおしました。悪い例と比較すると、書き方で印象がかなり変わるのが分かります。
履歴書
-学歴・職歴-
- 年 月
- 学歴
- 20XX 4
- ○X中学校 卒業
- 20XX 3
- ○X高等学校 入学
- 20XX 7
- 金銭的な事情により○X高等学校 中途退学
- 20XX 11
- 平成○年度代○回高等学校卒業程度認定試験 合格
- 20XX 4
- ○X専門学校 入学
- 20XX 3
- ○X専門学校 卒業
- 職歴
- 20XX 8
- 株式会社ブティックワタミにてアルバイトとして勤務
- 20XX 7
- 株式会社ブティックワタミ 退職
- 20XX 1
- 株式会社ブラックアパレルにてアルバイトとして勤務
- 現在に至る
- 以上
-資格・免許-
- 20XX 11
- 平成○年度代○回高等学校卒業程度認定試験合格
- 20XX 7
- 普通自動車免許取得
- 20XX 3
- 日商簿記検定試験3級取得を目指して勉強中
ー志望の動機・特技ー
ー本人希望記入欄ー
まとめ|ポイントを抑えて自分色の書類を作成しましょう
フリーターが正社員になるには、募集内容と学校生活、アルバイト、職歴のどこかがつながっていることが重要です。書き方のテクニックを参考にアピールできる履歴書を書いてみましょう。
また、履歴書とセットで提出しなければならない職務経歴書についても、下記ページにて書き方とテクニックをまとめています。履歴書同様、良い例と悪い例を比較しているのでわかりやすく、ご自身の職務経歴書にも反映させやすいと思います。まだ読んでいなければこちらをご参考にしてみてください。
→フリーター泣かせの職務経歴書の攻略法・書き方をまとめてみた
書類選考の通過率アップする秘訣!履歴書をブラッシュアップしよう!
「完璧に履歴書が書けた!」と思っても客観的にみると熱意やキャリアが伝わっていない場合もあります。
第3者に履歴書を添削してもらうのが1番ですが「的確なアドバイスをもらえる人がいない」「友人に見せるのが恥ずかしい」という方が多いのではないでしょうか。
そんなときは、企業の採用事例を知る転職のプロにチェックしてもらいましょう。
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参考URL・参考資料
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