2017年のアパレル・ファッション業界は採用意欲が高くECやITの動きが活発!│現役転職エージェントが解説
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2019年09月06日
アパレル業界では、ECサイトが波に乗っている一方で店舗が減少傾向にあったり、フリマアプリが台頭してきたりと、ファッションを取り巻く環境の変化は激しいように見えます。
そんなアパレル業界の変化を、現在(2017年8月)人材紹介会社のファッショーネで転職エージェントをされている加藤さんに解説していただきました。
現役のエージェントとして企業と求職者の間に立ち、日々肌で感じられている実感のある情報です。アパレル業界で「どの職種が人気か」「どんな企業が盛り上がっているか」など転職に役立つ情報が満載の内容となっています。
(投稿日:2017年8月4日)
この記事の目次
業界の動向│他業界との協業やIT化が進んでいる
現在のアパレル・ファッション業界にある傾向としては、「アパレル×他業界との協業が活発化」「進むIT化」の2点が強いです。
具体的にどのような動きが見られるのかというと、「アパレル×他業界との協業が活発化」では
- ・セレクトショップ「ジャーナルスタンダード」×自動車「ジープ」と協業
- ・セレクトショップ「フリークスストア」×住宅ブランド「ライフレーベル」協業
などがあります。
衣食住という言葉があるように今までは「ファッションは生活の一部」という位置づけでしたが、アパレルメーカーが生活や暮らしを広くプロデュースをする傾向があります。
「進むIT化」では
- ・ICタグによる物流のコストの削減(手作業の確認がシステム化で工数24分の1に)
- ・しゃべるタグ(スマホでQRコード読み取って、関連画像や音声が配信) ※ウミガメ保護プロジェクトTシャツにコックスが導入
などがありました。
物流拠点での商品管理は、商品が出入りするたびにバーコードスキャンでひとつずつ確認する必要がありましたが、ICタグをつけてからは商品を箱から出す必要もなく、1度スキャナーをかざすだけですべてのICタグを読み取れるようになっています。
しゃべるタグは、商品のタグ(動物などの写真とタグが一体になったもの)とスマートフォンを連携させて、スマートフォンの画面上でタグがしゃべっているように見せるというものです。
ウミガメ保護プロジェクトを例にすると、タグにウミガメの写真があって、スマートフォンにタグを重ねるとウミガメがしゃべる、というイメージです。服を買う体験に新しい楽しみをプラスしている例です。
業界の予測
ECやIT化は今後どんどん進化していき、EC内での顧客の取り合いが発生していきます。また、ITだけでなく実店舗との連携施策をどう打つか、どれだけ他社と差別化出来るかが勝負になってくるでしょう。
- ・アパレル業界では、IT化・協業が進んでいる
- ・他社と差別化できる会社が残ってくる
求人傾向│デザイナー・EC・販売は取り合い状態 新たなポジションも募集
どの企業様も採用意欲は高いです。特にデザイナー職、EC職、販売職については各社様で取り合い状態となっています。
職種ごとにみていくと、デザイナーについては、20代~30代前半の若手層募集が変わらず多いですが、中でもオリジナルブランドのデザイナー募集が増加しています。
以前は商社やOEMの募集が多く、オリジナルブランドでの募集は少なかったですが、どの企業様も採用難を感じてらっしゃるようでお声がけいただくことが多いです。
最近の特徴としては、ECやITが活発になってきているために、カスタマーサポート職やコミュニケーター職、オペレーター職などSNSやメール、チャットでクレームや問い合わせ対応はもちろん、ファッションのコーディネート提案やカラー提案など新たなポジションの募集をいただくことも増えてきました。
- ・どの企業も採用意欲は高い
- ・ECやITが活発なためコーディネートやカラー提案の募集もある
求職者の傾向│大手よりも将来性・チャレンジを重視
今までは販売スタッフからアパレル事務やデザイナー希望が多かったのに対し、直近半年(2017年2月~7月)ではEC関連の業務に携わりたいと思っている方が増えています。
また、会社の規模ではなく、ブランドや企業の方向性や伸びをみて判断する方が多くなりました。(これはワールド、三陽商会、イトキン等大手での早期退職が影響かと思います。)
業務の幅を広げたり、業態変更したり前向きなチャレンジをしたい転職者が急増しております。
以前は給与や安定を求めて、大手などに転職を希望する方が多く、保守的で環境に不満を持っての転職が多かったのです。
今は、自身の成長や市場価値を高めるために前向きに転職を使う候補者が増えてきました。
- ・EC関連の業務に携わりたい求職者が増えている
- ・スキルアップやチャレンジなど前向きな転職が増えている
まとめ
ITや協業などの変化がある中でも、企業は積極的な採用活動をしています。むしろ変化に適応するための人材を求めているのではないかと考えられます。
特にECサイトは競争が激しい分、新しいことにチャレンジできる環境があると思います。転職を希望する方、チャレンジしていきたい方には今がチャンスです。
大手の不振があるためか、大手の安定よりも自己実現やスキルアップなどに積極的な方が増えているとのことでした。これからもアパレル・ファッション業界は活発になっていきそうです。
ファッショーネとは?│手厚いサポートが高評価の、アパレル専門転職エージェント
ファッショーネは、アパレル業界を専門に転職サポートしている会社です。面接・店舗見学にも同行するなど親身になってサポートしてくれるため、口コミでも高評価。当サイトのアパレルランキングでは1位になっています。⇒ ファッショーネを利用した口コミ・評判はこちら
業界出身のアドバイザーがいるので知識・情報面でも頼りになります。求人はデザイナーの案件が多く、専門職に力を入れています。
首都圏に特化し関東エリア以外は転職サポートが受けられないところがネックではありますが、サポートが丁寧なので東京近郊で初めて転職エージェントを利用する方にオススメです。
この記事を解説してくれた転職エージェントのプロフィール│ファッショーネ加藤令子さん
有名アパレル企業にて店頭を約2年半経験。その後本社で4年MDやDB業務に従事。レバレジーズ株式会社に入社してからはFASSIONEのキャリアコンサルタントとして約4年の実績あり。
カウンセリングの中では、話しやすさやファッション業界特有の専門用語・文化の共感を重視。また、人材業界に転身してからも前職や取引先の方とは日頃から情報交換をしており、最新の情報を取り入れている。
ファッショーネ加藤さんからのメッセージ
求人がその時にないからといって諦める方が多いのですが、そこで諦めるのは少し早いなと思うことがあります。
FASSIONEは顧客へのアプローチも柔軟に対応するため、募集がその時になくてもお客様のためになる提案に労力は惜しみません。
募集を頂いていない企業様に紹介して入社につなげるケースも多く実績を残していますので、相談だけでもしていただければと思います。
売り手市場と言われていますが、なかなか自分に合った企業選びを独りでするのって難しいと思います。
弊社では、強引に転職させるのではなく、その方のキャリアを考えた上での最善の提案をさせていただいています。現職にとどまった方がいい場合は、そのようにお伝えします。
ぜひ一度ご相談だけでも気軽にいらしてください。
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