チラシを効果的に魅せるためのセミナーを開催しました|鳥取市ボランティア・市民活動センター様

2024年12月、鳥取市ボランティア・市民活動センター様から依頼をいただき、弊社代表の大森が「チラシを効果的に魅せるためのセミナー」を行いました。

紙のチラシを用いて、会員募集や、イベント開催を告知するクライアント様で、効果的な集客にお悩みでした。

第一印象で「読む」か「捨てる」かが決まるチラシは、瞬間的な惹きつけが必要で難しさがあります。

今回は実際に作られたチラシを題材に、現在のチラシと改善案のチラシをビフォー・アフター形式で解説しながら講義しました。内容の一部をお伝えします。

チラシは第一印象が勝負!

捨ててしまうとホームページのように後で『やっぱり見てみよう』となりにくいのが紙のチラシ。

最初のぱっと見で結論が伝わるデザインが読んでもらうために大切な要素です。

チラシ作りの基本-目の動きに沿った構成が読みやすい

チラシを読むとき、目線の動きは一定です。

横書きのチラシなら左上からZ形に右下へ。新聞の様に縦書きなら右上からN形に左下へと読み進みます。

それぞれ最初のスタート地点に「お得情報」など目を引く情報を掲載すると自然と目が留まりやすく、そのあとの詳細文も読み進めやすくなります。

レイアウトの基本-とにかく揃える!

【チラシデザイン レイアウトのポイント2点】

  • 文字の位置 を左揃え、中央揃えなど統一する。
  • 画像の大きさや配置 をそろえる。

チラシは動画やCMの様に場面が展開することもなく、WEB記事の様にリンクを貼ってさらに詳細を読むこともできません。

そのため1枚の紙面のなかに情報が多くなりがちです。

必要な情報を入れつつ見た時に文章や画像の塊が整列していると目を引き、読みやすさもアップします。

イメージできるイラストや画像を載せる

こちらは『手話講習会』のチラシのデザインを改善した例です。

変更前(画像:左)も必要な情報があり、読みやすい構成でした。

良い点

・開催日・申込方法の明記: 必要な情報を明記されていて行動しやすい
・箇条書きで書かれていて情報がスッキリまとまっている
・初心者向けの安心感: 「初級講座」と記載されていることで、 初心者でも安心 して参加できる。

画像右のチラシに変更してみました。改善点は以下の通りです。

改善点

▼文面の改善
・箇条書きだけだと説明が固い印象になるので、簡単な説明文も追加する
・ 「挨拶から日常会話まで」など具体的な内容を追加すると興味を引きやすい。

▼キャッチコピーの工夫
・インパクトのあるコピー を検討。
(例「はじめての手話! 楽しく学ぼう♪」

カラーやイラストを変更することで、元もとの良かった点がさらに見やすく、講習会の内容をイメージしやすいチラシになりました。

写真やイラストを載せるメリット

チラシはイラストや写真を載せることで、よりイメージしやすく、言葉だけでは伝えきれない多くの情報を届けることができます。

【写真やイラストを載せるメリット】

✅ イメージしやすい
✅ 興味を引きやすい
✅ 百聞は一見にしかず

チラシはイラストや画像、使用する色で第一印象は大きく変わります。イラストで興味を引き「もっと知りたい」と感じてもらえれば「詳細を読んでみよう」と思ってもらえます。

例えばセミナーのチラシなら講師の顔写真とテーマに沿ったイラストを載せることで、どんな人が話してくれるのか、学ぶ内容やセミナー会場がどういった雰囲気かなどが伝わります。

団体や会員の募集チラシなら活動内容を写した写真、活動するメンバーの楽しそうな様子が好例です。

実際のチラシをビフォーアフター

ここまでの内容を踏まえて実際のチラシデザインを変更した例をご紹介します。

■とっとり民話を語る会

良い点(変更前:画像左)

・ゴールの分かり易さ:お問い合わせ方法や「練習公開」「お気軽にお立ち寄りください」などの表現があり行動しやすい。
・鳥取の伝統が分かるイラスト:地域性があり手に取りやすい工夫がされている。
・タイトルが大きい: タイトルが大きいので、最初に目に入りやすい。
・暖色の色合い: 温かみのある色合いで、全体的に明るい印象。
・強調のメリハリ: 赤線や赤文字を使い、重要な情報が目に止まる。

改善後

▼見た目・デザイン
①写真の活用:語り部やイベントの様子、外観の写真があり雰囲気が伝わりやすい。
②秋のイラスト:季節感が出ていて、どこかのあるデザインになっている。
③フォントの色と背景の調和:背景とフォントの色が一致して見やすい。
④タイトルの見やすさ:タイトルが大きく分かりやすく読んですぐに目に入る。

▼情報のわかりやすさ
①シンプルな情報整理:日時や場所が整理されている。
②行動のしやすさ:「参加無料」「申し込み不要」と記載があり、気軽に参加できる。
③情報のまとまり:必要な情報がまとまっている。

元のチラシのよい点はそのままに、さらに会の内容をイメージしやすいデザインになりました。

■おもちゃの無料修理(イベント)

良い点(変更前:画像左)

・おもちゃの存在がわかりやすい:おもちゃ関係のチラシであることはスグに理解できる。
・強調ポイント: 青文字を使い、重要な情報を分かりやすくしている。

元のチラシはイラストがふんだんに使われ、パッと見て「おもちゃのお医者さん」というイメージが伝わります。必要な情報もそろっていて整列していますが、改善点はないでしょうか。

改善後(画像:右)

▼見た目の工夫
・メインタイトルのカラフル化:おもちゃのチラシなので、メインタイトルをもっとカラフルにして楽しい印象を加えました
・修理を考えさせるイラスト:壊れたおもちゃや、修理中のイラストを追加して、内容を視覚的にわかりやすくしました

▼情報の追加
・説明文の追加:「ご自宅の壊れたおもちゃを修理します!」などの簡単なキャッチコピーを入れて、何をするイベントかを明確に。
・修理できるおもちゃの具体例:「ぬいぐるみ・ミニカー・人形など修理できます!」 といった具体例を記載することで安心感を感じます。

改善後のチラシはメインタイトルを赤色、チラシ全体を黄色に変更して楽しい印象に。文字の形(フォント)も丸みのあるものに替えて、柔らかい印象を与えています。

イラストを「修理する様子のイラスト、実際の写真」に変更したことで、イベントの雰囲気、参加した子どもの喜ぶ姿まで想像することができます。

さらに情報文の箇所は重要な情報を枠で囲む、色を付けるなどで区分けして目立たせています。

チラシは集客したい人の集まる場所に置く

そのほかに、チラシを置く場所も改善できるポイントです。

ポスティングや新聞広告など自宅までダイレクトに届くチラシもありますが、クライアント様の場合、公共の施設などに置いて自由に持ち帰ってもらうパターンがほとんど。

置き型のチラシは見た人が手を伸ばさない限り手元にも届かないため難易度が高いケースです。

ただ、チラシを置く場所が集客したい内容にマッチしていれば「手に取ってみよう」という人の母数はアップします。

置く場所を選定するポイントは次の2点。

【チラシを置く場所の選定ポイント】

✅誰にみてもらいたいかを考える
✅その人がどんなところに行くかを考える

例えば以下の様に想定して置く場所を絞っていきます。

【例1】ウクレレコンサートのチラシなら
対象:音楽に興味がある人、大人、年配の方、時間に余裕がある方
配布場所:演奏ホール、楽器屋、文化センター、公民館、カフェ、ショッピングモール

【例2】「おもちゃの病院」イベントチラシなら
対象:親子
配布場所:おもちゃ屋、トイザらス、わらべ館、しまむら、ショッピングモール

チラシの構成、デザインを見直したらあとは告知したい内容によって置く場所を変えてみてください。

いつもの場所とは違った変化があるかもしれません。

まとめ

今回はチラシの改善セミナーでお話ししたポイントをいくつか抜粋してお話ししました。

WebもりではWeb媒体だけでなく、チラシでの集客・広報のアドバイスもさせていただいております。

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