見本回答付・ゲームプログラマなどエンジニアが面接対策で気を付けるポイントまとめ
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2020年05月22日
著者:尾田 栄一郎 引用:ワンピース
ゲームプログラマーやシステムエンジニアなどのエンジニアが、企業面接の際に注意する点や実際に面接で聞かれた質問をまとめました。採用担当者に『よく面接に来るダメな人の例』も聞いてみたので参考にしてみてください。プロジェクト単位で作る業界だからこそ、面接でコミュニケーション能力を問われることが多いです。
面接で実際に聞かれた質問内容【志望動機・自己アピール】
ゲームプログラマーの私が面接で実際に聞かれた質問内容を系統別にまとめてみました。これから面接を控えた方は参考にしてみてください。
志望動機・自己アピールの質問
- 自己紹介をしてください。
- 自己PRポイントを教えてください。
- 入社後にどんなことをしたいですか?
- どうして我が社を志望されたのですか?
- 会社選びで重視している点を教えてください。
- あなたにとってエンターテイメントとは?
- どうしてゲームプログラマーになろうと思ったのですか?
志望動機・自己アピールの模範回答例
簡単な自己紹介をお願いします。
私は転職太郎と申します。これまで6年間、○△ゲームクリエイト株式会社で3Dエンジンプログラムを中心に運営と設計・開発に携わってまいりました。
○△ゲームクリエイトの主力タイトルである■◆(ゲームタイトル)の開発は私のチームが主に担当しており、売上は前年比130%を達成し、社内表彰を受賞しました。また、これまでの業務の中で、開発だけでなくマネージメント業務も経験しております。
これまでの経験を活かして、今後は3Dゲームに強い御社で新規タイトルの開発に取り組みたいと思い応募させていただきました。本日は、どうぞ宜しくお願いいたします。
あなたにとってゲームエンターテイメントとはどういったものですか?
私は、ゲームで提供できるエンターテイメントは時と共に変化しており、現在のゲームに求められているのは、いかに『コミュニケーション要素を盛り込むか』ということだと思います。
例えば、アーケードゲームが全盛期の頃は、ユーザーはゲームセンターや駄菓子屋のゲームコーナーなどでゲームをしていました。この時には、ゲーム機の回りに人が集まり、リアルでのコミュニケーションを交わしながらゲームをしていたので、人と人との繋がりがありました。
ところが、ファミリーコンピューターの登場以降、RPGを中心に一人でプレーするユーザーが増えました。ゲーム機のスペックが向上するに従ってゲームはより作りこまれていき、ユーザーはゲームに一人で没頭するようになっていきました。熱狂的なファンが増える一方で、社会のコミュニケーションから孤立するユーザーが増えてしまっている課題があります。
ソーシャルゲームを中心とした現在主流のゲームでは、内容の作り込みも大切ですが、「ユーザー同士のコミュニケーションにどうエンターテイメント性を持たせるか」をより追求することが今の製作サイドの勤めであり、コミュニケーションの楽しさをゲーム上でおぎなうことでヒット作を生み出せるのではないかと考えています。
気を付けるポイント|一般的な質問の回答に自己アピールを含めよう
上記のように、志望動機ではゲーム業界の専門的な事を聞かれるケースはまれです。「ありきたりの質問に対して、いかに自己アピールを含めて答えられるか?」という点を意識して想定問答を考えると良いでしょう。
もちろん一般企業と同じように礼儀正しく、マナーを守ってください。ゲーム業界だからといって適当ではダメです。
性格・人柄の質問は素直に答えることが上策
性格・人柄について聞かれた質問
- 自分の長所・短所を教えてください。
- 周囲の方からどんな人だと言われますか?
- 休日はどのように過ごしていますか?趣味はありますか?
- 自分で対応しきれない問題がある場合どう対処しますか?
性格・人柄に関する質問の回答で気を付けるポイントは「素直」
性格・人柄については、正直に答えることが大事です。趣味についてはゲームやプログラミングでなくても構いません。私はフットサルと答えました。自分が熱中していることに対して熱く語れば問題ないでしょう。
嘘をつくのが一番まずいので、とにかく素直に答えましょう。
ゲームやプログラミングの質問は成果をアピールするチャンス!
ゲーム・プログラミングで聞かれた質問
- どんなゲームが好きですか?
- プログラミング経験はありますか?言語と使用歴は?
- 過去にどんなゲームを作りましたか?
- ポインタは使えますか?
- クラスを使っていますか?
- 開発環境は?
- これまで最大でどれくらいの規模のプログラミング経験がありますか?(ステップ数・コード行数)
- デバグについて、これまでどのように対応してきましたか?
- タッチパネルなどの使用経験は?
- これまでゲーム開発で苦労した点とその解決方法は?
- プログラミングへのこだわりはありますか?
ゲームやプログラミングの質問の模範回答例
経験者の回答例
前職までの開発環境を教えてください
これまで開発環境はUnityを中心に使ってきました。Unityの使用歴は7年程度で、言語は主にC♯を使って開発しています。キャンペーンなどを中心にhtml5ゲームの開発経験もあります。また、最近ではHavok・Graphyteなどのエンジンも独学で勉強中です。
これまでゲーム開発で苦労した点とそれはどのように解決しましたか?
前職で開発した■◆(ゲームタイトル)では、グラフィックが重く処理に時間がかかる問題が発生しました。解決策として、プレーデータをオンライン化して分割処理することで負荷分散しました。通信そのものをいくつかに分割し、ネットワーク負荷も減らしています。
iPhone、Androidでそれぞれ通信を確立するためのミドルウェアやデータロードのタイミング処理などが非常にシビアでしたが、データパターン別に分けて処理してやることで効率よく処理することができました。
経験が浅い人・未経験者の回答例
プログラミング経験はありますか?言語と使用歴は?
言語の使用歴は、C#が4年とObjective-Cが3年、Javaが4年あります。特にJavaが得意です。学生時代からゲーム制作が趣味で、これまでiPhone,Androidの自作アプリの制作経験があり50万ダウンロードを達成しました。
仕事内容を話す際に気を付けるポイント
面接で質問が最も集中するところです。ゲームプログラマーとしての力量や将来の伸びしろがここで量られます。経験者であれば、これまで制作に関わったタイトルと自分の成果を遠慮なくアピールしましょう。経験の浅い方なら、「ゲームプログラミングがいかに好きか」という熱意を伝えられれば成功です!
面接全体で気を付けるポイント|一般常識が大事なのはエンジニアも同じ!
エンジニアの面接といっても、面接の基本部分は他業種の面接と特別変わることはありません。礼儀正しく、社会常識とマナーを身につけて臨む事が前提です。
技術者側の人間が面接の際に最低限注意するべきポイントは、以下の4つです。
- コミュニケーションが取れる
- 面接マナーができる
- 最低限の用語は理解しておく
- 応募企業の事を知っておく
礼儀作法など基本的な面接マナーは他の業界と同じなのですが、ゲームプログラマーやプランナーの人はコミュニケーションが苦手な方が多いようです。ただ、口下手でもコミュニケーションが上手な人はたくさんいます。話し上手でなくてもいいので、落ち着いて相手に理解してもらえるように努力しましょう。
それに加えて「募集先企業の研究」を忘れてはいけません。ゲーム制作会社の場合は、「応募企業のゲームがどんな技術を使っていて、自分のスキルをどの部分で生かせそうか?」という事を前もって考えておきましょう。面接の志望動機でも自己アピールでも強力な武器になってくれます。
『こんなは人は不合格!』面接担当者にダメな人の例を教えてもらいました
ゲーム制作会社に入社後、面接担当をしていた人に「面接で落ちた人の特徴」を教えてもらいました。面接前に想定問答を作って、自分の回答が悪い例に当てはまらないようにチェックしてみましょう。
- ゲームに興味が無い
-
「どんなゲームがあるのか知らない」「ゲームをプレーした事がない」「ゲームがどう構成されているのか考えたこともない」、そういう方は向いていません。ゲームプログラマーなら、ゲームが好きなのは必須です。ゲーム作りが好きでなければ続けることは難しいでしょう。
- ゲームで遊んでただけ
-
気を付けてほしいのはゲームが好きとゲームを作るのが好きは別だということ。「ゲームに興味がない」よりはいいですが、ゲームで遊んでいただけではゲームプログラマーにはなれません。企業は「ゲーム作りが好きな人」を求めています。簡単なゲームでもいいので自分で作ってみて、適正を判断しましょう。
- 社会常識がない
-
ゲームプログラマーの面接では、(なぜか)変わった人が来る事が多いようです。「世間話で受け答えができない」「タメ口で話す」「何を言っているか分からない」など、社会常識がない方は当然落とされます。ゲーム制作は一人で作るものではないので、技術力だけで採用されるケースはまれです。面接の基本はちゃんと学びましょう。
- 嘘をつく
-
採用されたいのは分かりますが、嘘はすぐにバレるのでやめましょう。ネットでかじった知識や知人に聞いた話などを盛り込んで嘘をついても、少し突っ込んだ質問をすれば受け答えでバレます。その場では面接官は騙されたフリをしてくれますが、落とされます。
ゲームプログラマーの1次面接の面接官って何者?
どの面接官を攻略するかもポイントです。一番多くの人が1次面接で落とされています。役員面接まで上がってしまえば高い確率で採用が決まるので、1次面接の面接官をターゲットに攻略していきましょう。
1次面接は、マネージャークラスの人が面接官になることが多いです。自分が管理するプロジェクトの開発人員不足を補うために面接をしています。つまり、一次面接では、将来自分の直属の上司になる人が面接をしてるケースが多いのです。
小企業ならいきなり社長面接という場合もありますが、その場合も同じく直属の上司になりますね。
自分が担当しているプロジェクトで上手く働いてくれる人を探していて、条件としてはコミュニケーションが取れて、技術があって、即戦力で...と要望は多いです(笑)。
大事なことは「一緒に気持よく仕事ができるか?」という点が採用を大きく左右します。まずは1次面接の面接官と仲良くなれるように心がけましょう。
まとめ
ゲームプログラマやプランナーなどのエンジニアは、一般的な面接の基礎をおさえた上でのぞみましょう。
上記をふまえつつ、今までの経験に一貫性を持たせて自分自身のことを説明できるように対策を立てて、自分の技術力をアピールできるといいですね。
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